木質バイオマスフォーラムinやつしろの報告
平成20年3月10日、熊本県八代市において、九州バイオマス発見活用協議会、農業施設学会、JETRO熊本の主催で「木質バイオマスフォーラムinやつしろ」が開催されました。一般市民をはじめ、森林組合や林業関係の事業者、JAや施設園芸関係者、自治体から約400名が参加しました。 特に八代市からは、坂田市長を筆頭に多数の参加がありました。
当日は、三菱商事の高木氏から大分県日田市と宮崎県門川町での木質ペレット生産開始について、三菱UFJの楢崎氏からカナダのバイオオイルなど木質バイオマス事情について、金子農機の鷲ア氏から木質バイオマスを利用したハウス暖房機について、また、日本木質ペレット協会会長の熊崎氏からは、総説として「木質バイオマスの課題と展望」の講演が行われました。
会場となった八代市に代表されるように九州は、トマトやスイカ、メロンなど施設園芸が盛んでハウス加温のために多くの重油を消費しています。講演者との意見交換では、近年の石油価格の高騰を背景に、施設園芸の暖房での木質ペレットの利用の可能性が話題となり、輸送方法や価格、ハウス暖房設備のイニシャルコストについて会場から質問が出されました。
意見交換の様子
楢崎氏の講演資料(PDF:3.78MB)が閲覧できます。